エアブラシコーディネーター 株式会社エアテックス

「うがい」の仕方に要注意! よくある質問

2020年2月26日(水曜日)
テーマ:よくある質問

エアテックス エアブラシアドバイザーこんどう エアテックス エアブラシアドバイザーこんどう

手洗いうがいって大事ですよね。エアブラシアドバイザーこんどうです。

エアブラシを洗浄する際も「うがい」は基本ですし、大事です。

・・・でも正しく「うがい」できていますか?

「いつも通りのやり方」「あるエアブラシ」のうがいをしたら大爆発したことある人、いるかと思います。

なんとなくやっている「うがい」原理から知っておけば洗浄の手間も少し軽くなるかもしれませんよ。

まず「うがい」のやり方として、多いパターンとして2つあります。

A:ニードルキャップの先端を指で押さえてレバーを引く
B:ノズルキャップをゆるめてレバーを引く

Aのやり方はエアブラシの洗浄の基本として、エアテックス推奨のやり方です。
エアブラシに負担をかけずに「うがい」が行えます。まずはこれが基本形です。
一部エアブラシ、キャップの形状により、抑えきれないものがあるかと思います。そういったエアブラシには、マジックのキャップなどを被せることで「うがい」ができるのでお勧めです。

エアブラシをはじめてみたいけど、どうすればいいのでしょうか。もちろん目的によって変わってはきますがエアブラシの基本の基本を知ることで一気に使いやすくなります。

続いてBのやり方。
穴あきタイプのニードルキャップをお使いの方はよくやるかと思うのですが、これでも問題なく、「うがい」はできます。ですが、注意点があります。この方法、どんなエアブラシにも使えるわけではないのです。
そして爆発させている人の多くはこれをしています。

▲ノズル固定式なら問題ないです。

それは、、、ノズルフリータイプのエアブラシ(H&S製品、セルフィーなど)
これらにBのうがいをすると、途端に空気が多量に逆流し、爆発します。

一方でノズルのネジの心配がいらないので洗浄もしやすいのですが、ついついやり方を間違えてしまうと辺り一面に液が飛び散ってしまいます。
なぜでしょうか。

「うがい」による起こっている現象は先端からでてくるはずの空気をせき止め、逃げ道として、絵具の通り道としてニードルとノズルの隙間から空気が逆流することで「うがい」が行われています。

▲カタログに掲載されておりますので一度見てみてくださいね、

Aは図を見ていただくとわかると思いますが、Bのやり方だと、ノズルキャップが緩むことで前進し、結果として空気が逆流してきます。
ほんの数mm動くだけでも吹けなくなるのがエアブラシの面白いところですね。

これをノズルフリータイプでやるとどうなるか、
ノズルフリータイプはノズルキャップとボディに挟まる形で固定されています。
そのため、ノズルキャップを緩めるとノズルの根本に隙間が生まれます。
本来のうがいであればノズルの先端という狭いところからしか空気が入らないのですが、そこから多量の空気が入り込んでしまい、結果としてカップからは一気に逆流してきた空気によって爆発したような現象が起きます。

▲ノズルのオーリングがついているところから一気に空気が入ってきます。

初心者だけでなく、意外とエアブラシに慣れた方に多いうがいの失敗パターンだったりします。
それとエアブラシが吹けなくなった!って時もノズルキャップのゆるみが原因だったりするパターンがそれなりにありますので、いまさらかもしれませんがご注意くださいませ。

じゃあノズルフリータイプって不便じゃん!と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、いやいや、ノズルフリーは便利ですよって話はまた次回に

エアブラシのトラブルはまずは自己診断!
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