エアブラシコーディネーター 株式会社エアテックス

細吹きしたいときは口径も小さいほうがいい? よくある質問

2019年7月16日(火曜日)
テーマ:よくある質問

エアテックス エアブラシアドバイザーこんどう エアテックス エアブラシアドバイザーこんどう

台風の脅威にさらされながらまだまだ暑い日が続きそうな八月折り返しです。エアブラシアドバイザーこんどうです。

更新し始めて半年ほどたちますが、人気記事ランキングをみると一番人気の記事はインフィニティでした。

0.15mm口径ですっごい細吹きできますし、エアブラシの中でも高い部類に入るので買うのも慎重になりますよね。

でも細かいところにアートできるようになったら楽しいですよね!細吹きってプロって感じしますし!

と、そんな細吹きですが、一概に口径が小さければ言いというわけでも、ないんです。
今日はそんな記事です。

ここまで細いのはやっぱりすごいですけどね。
▲ここまで細いのはやっぱりすごいですけどね。

まずは皆様、細く吹いて何がしたいでしょうか?
線を引きたい?迷彩を描きたい?細かい部分にグラデーション、ぼかしを入れたい?溝に吹き込みたい?

色々あるかと思いますが、おおきくわけて2種類をピックアップ。

ぼかしのグラデーションをよりポイントであてて、細かい影表現や、立体感を表現する。

くっきりとしたラインを描き、作品にメリハリを与える。マスキングとは違う馴染みを活かしたい。

①の目的であればインフィニティをはじめとする0.15mm-0.2mm口径エアブラシは最適でしょう。
しかし、②の目的の場合、0.3mm以上の方が良い場合があります。なぜでしょうか?

これは絵具に依存するのですが、口径が小さければ小さいほどいわゆる濃い絵具はとおりにくくなります。
色々な絵具がありますので一概には言えませんが、透明色よりも不透明色、高発色になるほど、口径が小さいと出てきにくくなり、仕上がりも乱れてしまいます。
後は水性より溶剤系のほうが吹きやすいかもありますね。

この針の隙間をスムーズに流せる空気圧、絵具濃度が細吹きの大事なポイント
▲この針の隙間をスムーズに流せる空気圧、絵具濃度が細吹きの大事なポイント

最初の写真はガイアノーツ様の純色マゼンタで、これは透明色なので口径が小さくても安定してふいてます。
しかし、隠ぺい力は低いので、下地の色の影響を強く受けますので、常に意識しておく必要があります。
ですが、下地になじんだ色調になるともいえますので、①のような目的には最適だったりします。

一方で不透明色、ex-ホワイトとしましょう。これは白がしっかりとのる絵具で隠ぺい力が高い不透明絵具です。
下地の影響は受けにくく、とりあえず吹いちゃえば真っ白になりますので②が目的ならこういった絵具がいいのですが、その代わりに0.15mm口径等だと、乱れたりして安定しにくいので、0.3mm口径で細吹きしたほうが、綺麗に仕上がるのです。

細吹きが得意な0.3といえば825premium、プロのイラスト現場でも使われてますよ。
▲細吹きが得意な0.3といえば825premium、プロのイラスト現場でも使われてますよ。

ちなみに同グレードのエアブラシで比較した場合、0.2と0.3の差はほとんど気になりません。細吹きが楽といえば楽ですけどね、なんとでもなる範囲です。手に馴染んだエアブラシならなおさらです。

ある日インフィニティを買ったら細吹きが大得意になった、なんて場合はエアブラシ自体の性能が上がっているからだったり、レギュレーターがない場合だと出口が狭まって相対的に圧力が高くなってたりそんな理由だったりすることも多いです。

レバー周りの操作性は細かい操作に直結しますからね。やっぱり操作性大事ですよ。

目的に合わせてエアブラシを選べると、エアブラシがもっともっと楽しくなりますよ!

まずは公式サイトをチェック
https://airbrush.co.jp

細かいところに吹くならぶれにくいエアレバがオススメ
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